こんにちは!
今日は特に何でもないのですが、この曲、マーシャル・マキシマイザーの歌詞について、自分の考察を書きたいと思います。
きっかけは拙作ライブラリ、足立レイでカバーしてくれた方がいたからです
というのもこの曲の歌詞、「臨界実験」という単語からか核実験と結び付けた解釈がされていたりするのですが、(もちろん本当のところどうなのかは柊マグネタイトさんしかわからないのですが)多分違うと思うので、書いておきたいと思いました。
まずこの曲は「
ボーカルソフトの音楽的同位体「可不」から見た、曲のMIX(マキシマイザーを使っての音圧上げ)に苦闘するDTMer(ボカロP)」の曲、と言って間違いないかと思います。
マキシマイザーというのはDTMで使う音圧を上げるプラグインです。
マキシマイザー Maximizer DTM用語集・辞典
https://sleepfreaks-dtm.com/dtm_word/4-1ma/maximizer/まず最初の歌詞、
>>唖々、臨界実験に付き合う朝
これは臨界(=Maxiimaize、最大化)実験に付き合う(ボーカルソフトの可不から見た視点)朝(徹夜した事が分かる)で、
「ボカロPが出来上がった曲にマキシマイザーをかけて音圧を上げようと四苦八苦しているのに朝まで付き合っている可不」、という図だと思います。初手の歌詞でこの曲のほとんどすべてを表現しているのが本当にすごいと思います。
なぜ四苦八苦するかというと単にマキシマイザーをかけただけだと音割れしたり音のバランスが悪くなったりするからで、曲のMIX(仕上げ)をして音バランスを調整するならかならずここで苦労することになります。
>>14听(ポンド)を嗤う蔑奴(ベッド)
>>「如何しようもないけど」
>>気が狂うヒトの振りをしているキミを観ている
14ポンドが質量なのか、お金なのか分かりませんが、大体の意味としては「マキシマイザーをつかってもうまくいかなくて気が狂いそうになっている図」かと思います。
>>唖々、面倒だったから切り捨てた
>>4U型(サイズ)を攫う烙句(ラック)
>>「申し訳ないけど」
>>擦れ違うモノに無為に期待を背負わせている
「切り捨てた」というのは音圧が高くて波形がはみ出した分をリミッターをかけて面倒だったから切り捨て(てみ)た、という意味だと思います。よくやります。けど、音割れ(音が壊れ)しやすくなったりする。
4U型というのは機器のサイズなので、おそらくDTMで使うミキサーかPCの事でしょうか。
ヤマハ YAMAHA ウェブキャスティングミキサー オーディオインターフェース 3チャンネル AG03 インターネット配信に便利な機能付き 音楽制作アプリケーションCubasis LE対応MIXは依然うまくいかない様子。
>>「夜更かしはイドの暴走」
>>「目に焼き付いた青の感光」
>>「モラトリアム的人生」
>>「最大公約数緩衝材」
このあたりは学生(?)の作者(ボカロP)がモラトリアム的時間を費やして夜更かししながら躍起になっている、という感じかと思います。(イド=自我)
青の感光は、PCのブルースクリーン?
>>食べてすぐ寝て丑になる
>>起きてまた寝て人でなし?
自堕落というか曲作り以外何もしてなくて人としての尊厳が怪しい状態。クリエイターあるある・・
食べてすぐ寝ると牛になる(太る)
食べてすぐ寝たて起きたら丑三つ時(2時)→2度寝
>>「失敗!(Fail)」
失敗したようです。
>>マキシマイザー マキシマイザー!
>>急転 相まって壊したってDEAD強行!
>>「なんてことだ!死んでしまう!」
>>だがツマミは回る雁字搦MATE!
マキシマイザーをかける。
音割れ(壊)しちゃうかもだけど強行。
なんてことだ!死んで(=音割れして)しまう!
けど(DTMで使う音のミキサーの)ツマミは回すことはできる、あちらを立てればこちらが立たずで雁字搦め仲間(可不とP)
>>サンクコスター サンクコステス!
>>同位体 終(しま)いには取り戻したい!って
>>「無間地獄へ堕ちる!堕ちる!」
>>But a 眩みUnbalance 乖離Faraway!
サンクコスト、埋没費用、つまりいろいろコストをかけた(けどうまくいかない)
同位体(可不の音声ライブラリの中の人、Vtuberの花譜の音楽的同位体が可不、つまり可不にとっては花譜も同位体)を取り戻したい、つまり花譜の声みたいにならないか!みたいな事を終いには求めだす。
無間地獄へ堕ちる・・※結構ある意味罪深い(可不はあえて花譜と違う声になるように調整されて作られたという経緯があります)
&無限ループ
だけど音のバランスよくない、遠く(花譜と)乖離してる。
1番だけですがこんな感じだと思いました。このあたりの音の知識、そして可不と花譜の背景を基に見てみると、2番の歌詞も大体そういう意味だという事が分かりそうです。
ちなみに、これはマーシャル・マキシマイザーの音声ファイル(ボーカル・可不)の波形を表示してみたものです。
波形が隙間もないほどギッチギチに詰まっています。つまり、
マーシャル・マキシマイザー(マキシマイザーの整理、的な意味?)は成功したのです!めちゃくちゃ音を詰め込みつつ、音割れも全くしていないし、花譜ではなく可不らしい声で、可不の声の音圧もばっちりありながら強すぎず、すごいバランスよく詰め込まれてます。さすが、正にマーシャル・マキシマイザー。
自分のこの曲の解釈としてはこんな感じです。自分はDTMerというほどしっかりやってないですが、DTM触った事のあるクリエイターの方はかなりにやにやしてしまう歌詞なんじゃないでしょうか。いろいろ迷走しつつも可不がなんだかんだ付き合ってあげてるっぽいのも好きです。
柊マグネタイトさんこれからも応援しております!